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 IASBが金融商品会計の改定を完了
2014年7月24日

100か国以上で使用が要求されている国際財務報告基準(IFRS)に責任を負う国際会計基準審議会(IASB)は、本日、金融危機への包括的対応の最後の要素を、IFRS第9号「金融商品」の公表によって完了した。IFRS第9号によって導入された改善のパッケージには、分類及び測定についての論理的なモデル、単一の将来予測的な「予想損失」減損モデル、及び大幅に改定されたヘッジ会計のアプローチが含まれている。新基準は2018年1月1日に発効し、早期適用が認められる。

分類及び測定

分類は、金融資産及び金融負債を財務諸表においてどのように会計処理するのか、特に、継続的な測定をどのように行うのかを決定する。IFRS第9号は、金融資産の分類についての論理的なアプローチを導入しており、これはキャッシュ・フロー特性と資産が保有されている事業モデルを決定要因とするものである。この単一の原則主義のアプローチは、過度に複雑で適用が困難と一般に考えられている現行の規則主義のアプローチを置き換えるものである。新しいモデルは、すべての金融商品に適用される単一の減損モデルももたらし、それにより従来の会計処理の要求事項に関しての複雑性の源泉を取り除いている。

減損

金融危機の間に、貸付金(及び他の金融商品)に係る信用損失の認識の遅れが、現行会計基準の弱点として識別された。IFRS第9号の一部として、IASBは、予想信用損失のより適時の認識を要求する新しい予想損失減損モデルを導入した。具体的には、新基準では、金融商品を最初に認識した時から予想信用損失を会計処理し、全期間の予想損失の全額をより適時に認識することを企業に要求している。IASBは、利害関係者の新しい減損の要求事項への移行を支援する移行リソース・グループを設置する意向をすでに発表している。

ヘッジ会計

IFRS第9号は、ヘッジ会計についての大幅に改定したモデルを、リスク管理活動に関する開示の拡充とともに導入している。新しいモデルは、ヘッジ会計の大幅な見直しとなるものであり、会計処理をリスク管理活動と一致させ、企業がこうした活動をより適切に財務諸表に反映することを可能にする。さらに、これらの変更の結果、財務諸表利用者には、リスク管理に関して及びヘッジ会計の財務諸表への影響に関して、より適切な情報が提供されることになる。

自己の信用

IFRS第9号は、公正価値で測定することを選択した負債の信用リスクの変動から生じていた純損益のボラティリティも取り除いている。この会計処理の変更は、そうした負債に係る企業自身の信用リスクの悪化によって生じる利得が純損益に認識されなくなることを意味している。この財務報告の改善を金融商品の会計処理の他の変更よりも前に早期適用することが、IFRS第9号で認められている。

IASB議長Hans Hoogervorstは次のようにコメントした。

「IFRS第9号で導入された改革は、金融商品の報告についての大いに必要とされていた改善であり、G20、金融安定理事会などからの将来予測的な貸倒引当のアプローチを求める要望に合致するものである。

 新基準は、銀行の貸借対照表及び金融システム全体への投資者の信認を高めることとなるであろう。」

新基準の概要を示したプロジェクト・サマリーがここからダウンロードできる。

以 上



プレス関係問合せ先:
Mark Byatt, Director of Communications and External Affairs, IFRS Foundation
Telephone: +44 (0)20 7246 6472
Email: mbyatt@ifrs.org

 
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