理事長ご挨拶

年頭にあたり、皆様に謹んで新年のご挨拶を申し上げます。

昨年を振り返りますと、国内では緩やかな景気回復基調が続いているものとみられますが、本年は、欧米の動向をはじめ海外で不透明な要因があり、その影響も懸念されるところです。

こうした中、企業会計の分野では、引き続き、国際会計基準(IFRS)の任意適用拡大に向けた取組みが進められており、また、我が国の会計基準の高品質化の取組みも進められているところであります。

このような状況の下、我が国の会計基準の開発を担う企業会計基準委員会(ASBJ)は、日本基準を高品質で国際的に整合性のとれたものとすべく、収益認識に関する包括的な会計基準の開発などを進めています。また、国際的な会計基準の質を高めることに貢献すべく、会計基準アドバイザリー・フォーラム(ASAF)への参加や他国の会計基準設定主体との協議を通じて、国際会計基準審議会(IASB)等への意見発信を行っております。

財務会計基準機構(FASF)では、これらのASBJの活動をサポートするとともに、IFRS対応方針協議会の活動等を通じて、IFRSに関連する我が国の市場関係者の意見の集約やIFRSの任意適用の拡大に向けた取組みを行っております。

また、IFRS財団に対する運営資金の拠出やIASBに対するスタッフの派遣など国際的な貢献を行うとともに、国際的な会計基準の策定の場において意見発信できる人材や、その策定に関与できる人材を育成すべく、「会計人材開発支援プログラム」の第3期プログラムを進めております。

2017年につきましては、引き続き、これらの内容について、広く市場関係者の意見を反映すべく活動を行っていきます。

FASF/ASBJは、おかげさまで昨年7月に設立15周年を迎えることができました。この場をお借りして皆様方にお礼を申し上げますとともに、今後とも、我が国における会計・ディスクロージャーの諸制度の健全な発展と資本市場の健全性の確保に寄与することを目的に、市場関係者の信任を得られるよう活動を行っていく所存であり、さらなるご理解とご協力をお願い申し上げる次第です。

2017年1月

公益財団法人 財務会計基準機構
理事長 釡 和明

 

 

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