理事長ご挨拶

年頭にあたり、皆様に謹んで新年のご挨拶を申し上げます。

昨年を振り返りますと、企業会計の分野では、政府の「未来投資戦略2017」においても掲げられている国際会計基準(IFRS)の任意適用拡大に向けた取り組みが進められており、また、我が国の会計基準の高品質化の取り組みも進められているところであります。

このような状況の下、我が国の会計基準の開発を担う企業会計基準委員会(ASBJ)は、一昨年の8月に策定した中期運営方針に沿って、我が国の上場会社等が適用する会計基準の高品質化を図るために、日本基準を高品質で国際的に整合性のとれたものとして維持・向上するとともに、国際的な会計基準の質を高めることに貢献すべく意見発信などの取り組みを行っております。

財務会計基準機構(FASF)では、これらのASBJの意見発信をサポートすべく、市場関係者の各団体等を参加メンバーとする「IFRS対応方針協議会」を設置し、市場関係者の意見集約やIFRSの任意適用拡大に向けた取り組みなどについて意見交換を行っております。

また、IFRSの任意適用が拡大する中、我が国において国際的な会計基準の策定に係る意見発信できる人材及び基準策定に関与できる人材は十分ではなく、国際的な会計人材の育成は継続的な課題となっており、政府の「未来投資戦略2017」でも取り上げられているところであります。FASF及びASBJでは、その対応として、昨年4月にIFRSに関して国際的な場で意見発信できる人材及びIFRSに基づく会計監査の実務を担える人材等のプールである「国際会計人材ネットワーク」を構築し、ネットワークの登録者を公表するとともに、シンポジウムを開催いたしました。また、FASF及びASBJでは2012年から「会計人材開発支援プログラム」を開始し、本年1月より第4期プログラムを開講します。

2018年につきましては、引き続き、これらの内容について、市場関係者の皆様のご意見を反映すべく活動を行っていきます。

FASF及びASBJは、今後とも、我が国における会計・ディスクロージャーの諸制度の健全な発展と資本市場の健全性の確保に寄与することを目的として、市場関係者の信認を得られるよう活動を行っていく所存であり、皆様方のさらなるご理解とご協力をお願い申し上げる次第です。

2018年1月

公益財団法人 財務会計基準機構
理事長 釡 和明

 

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