ASBJ 企業会計基準委員会

IASBが初度適用者のIFRSの遡及適用についての改訂を提案(IFRS第1号改訂案)

 2008年9月25日

国際会計基準審議会(IASB)は、本日、一般からのコメントを募集するために、IFRS第1号「国際財務報告基準の初度適用」の改訂を提案する公開草案を公表した。本提案は、特定の分野におけるIFRSの遡及適用を取り扱っており、IFRSを適用する企業が、移行過程において過度のコスト又は努力を要求されないようにすることを目的としている。

本公開草案は、以下のことを提案している。

  • 全部原価法を使用している石油ガス資産及び料金規制の対象となっている事業について、IFRSの遡及適用を免除する。
  • IFRIC第4号「契約にリースが含まれているか否かの判断」に従って会計処理される既存のリース契約を有する会社において、国内基準に従って同様の分類を過去に行っている場合には、IFRSに従った当該契約の分類の再検討を免除する。 

公開草案「初度適用者に対する追加的な免除規定」(IFRS第1号改訂案)は、本日からeIFRS購読者に対しては入手可能となり、IASBのウェブサイトにて無料で入手可能である。コメント募集期間は、2009年1月23日までである。

印刷版(ISBN978-1-905590-71-1)は、£10.00(及び郵送料)で、間もなくIASCF出版部から購入可能となる。eIFRSの購読希望者はwww.iasb.orgのオンラインショップ、又は下記にお問い合わせいただきたい。

IASC Foundation Publications Department,
30 Cannon Street, London EC4M 6XH, United Kingdom.
Tel: +44 (0)20 7332 2730,
Fax: +44 (0)20 7332 2749
Email: publications@iasb.org,
Web: www.iasb.org

プレス関係の問い合わせ先

Mark Byatt, Director of Corporate Communications, IASB
Telephone: +44 (0)20 7246 6472,
Email: mbyatt@iasb.org

Sonja Horn, Communications Adviser, IASB
Telephone: +44 (0)20 7246 6463,
Email: shorn@iasb.org

専門的な内容に関する問い合わせ先

Tricia O’Malley, Director of Implementation Activities, IASB
Telephone: +44 (0)20 7246 6929,
Email: tomalley@iasb.org

編集担当者への注釈

国際会計基準審議会(IASB)について

国際会計基準審議会(IASB)は、2001年に設立された国際会計基準委員会(IASC)財団の基準設定機関であり、独立した民間の非営利組織である。IASBは、公益に資するよう、一般目的財務諸表において透明性があり比較可能な情報を提供する、高品質かつ国際的な会計基準の単一のセットを開発することを公約している。この目的を追求するため、IASBは、広範にわたる公開の協議を行っているほか、世界中の国際機関や各国機関と協力している。その14人のメンバー(うち12人は常勤)は、9か国から選ばれ、幅広い職務上の経歴を有している。彼らは、IASC 財団の評議員会から選任されるとともに、これに対して説明責任を負っており、専門的な能力と、国際的なビジネス及び市場に関する経験の多様性に関して、選択し得る最良の組み合わせを選択することが要求されている。