ASBJ 企業会計基準委員会

IASB、IFRIC解釈指針の改訂を提案(IFRIC第9号、IFRIC第16号改訂案)

2009年1月30日

国際会計基準審議会(IASB)は本日、一般のコメントを募集するために、IFRIC第9号「組込デリバティブの再査定」及びIFRIC第16号「在外営業活動体に対する純投資のヘッジ」を改訂する提案を公表した。

IFRIC第9号の改訂案は、2008年1月公表のIFRS第3号において企業結合の定義が変更になった結果として必要になった他の基準の改訂である。審議会は、共通支配下の企業又は事業の結合及びジョイント・ベンチャーの組成により取得された契約における組込デリバティブを本解釈指針書の範囲から除外することを提案している。

利用者にとっての障害を取り除くために、IFRIC第16号の改訂は、ヘッジ手段を保有することが可能な企業に対する制限を削除することを提案している。

本公開草案は、緊急ではあるが比較的限定された改訂を提案する短い文書であり、審議会は幅広い合意が得られる可能性が高いと考えている。したがって、IASBは30日のコメント期間を承認した。

本提案は公開草案「IFRIC解釈指針書に対する適用後の改訂」に示されており、IASBは2009年3月2日までコメントを募集している。本公開草案は、IASBウェブサイトwww.iasb.orgから入手できる。

本公開草案の印刷版(ISBN978-1-905590-92-6)は、IASC財団出版部から£10.00(及び郵送料)で、間もなく購入可能となる予定である。

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国際会計基準審議会(IASB)について

国際会計基準審議会(IASB)は、ロンドンを拠点とし、2001年に業務を開始した。評議員会、すなわちIASC財団により、主要な会計事務所、世界中の民間の金融機関及び事業会社、中央及び開発銀行、並びに他の国際機関及び専門家組織から集められた寄付によって資金をまかなっている。その14人のメンバー(うち12人は常勤)は、9か国から選ばれ、幅広い職務上の経歴を有している。

IASBは、公益に資するよう、一般目的財務諸表において透明性があり比較可能な情報を提供する、高品質かつ国際的な会計基準の単一のセットを開発することを公約している。この目的を追求するため、IASBは世界中の会計基準のコンバージェンスを目指して各国会計基準設定主体と協力している。