ASBJ 企業会計基準委員会

IASB、資産の廃棄、係争事件及び類似項目についての負債の測定に関する提案を再公開

2010年1月5日

国際会計基準審議会(IASB)は、本日、IAS第37号「引当金、偶発負債及び偶発資産」置換えの1セクションの公開草案を、一般のコメントを募集するために公表した。本セクションには、IAS第37号の範囲内の負債の測定に対する改訂された提案が含まれている。

IAS第37号は、資産の廃棄に関する負債及び係争事件から生じる負債のような、他の会計基準の対象となっていない負債に適用される。IASBは、改訂された測定規定を含む、IAS第37号を修正する提案を以前公表した。受け取ったコメントを考慮して、IASBは、当該提案の一部分、当該負債の測定についてさらなるガイダンスを開発する必要性を識別した。 本日公表された提案は、本ガイダンス案に対して一般のコメントを求める。

関係者が、基準案全体との関連で測定セクション案を確認することができるように、IASBは基準全体の作業ドラフトを作成中であり、2010年2月にウェブサイトに掲載することを目指している。本作業ドラフトが入手可能となるまで、http://go.iasb.org/Liabilitiesの負債-IAS第37号修正プロジェクトページは、測定の提案と新基準に現れる他の決定の双方を含む決定の要約へのリンクを提供する。

「IASBは、2010年に、本日の提案の結果としての最終ガイダンスを含む基準を完成することを目指している。

本提案のハイレベルの要約であるIASB「スナップショット」も、IASBウェブサイトのプロジェクトのセクションから無料でダウンロードできる。

IASBは公開草案「IAS第37号における負債の測定」に対して、2010年4月12日までコメントを募集している。本公開草案は、本日からwww.iasb.orgの‘Open for Comment’セクションで入手可能である。

プレス関係の問い合わせ先

Mark Byatt, Director of Corporate Communications, IASB,
Telephone: +44 (0)20 7246 6472,
Email: mbyatt@iasb.org

Sonja Horn, Communications Adviser, IASB,
Telephone: +44 (0)20 7246 6463,
Email: shorn@iasb.org

専門的な内容に関する問い合わせ先

Peter Clark, Director of Research, IASB
Telephone: +44 (0)20 7246 6451,
Email:pclark@iasb.org

Joan Brown, Project Manager, IASB
Email:jbrown@iasb.org

国際会計基準審議会(IASB)について

国際会計基準審議会(IASB)は、2001年に設立され、独立した民間の非営利組織である国際会計基準委員会(IASC)財団の基準設定機関である。IASBは、公益に資するよう、一般目的財務諸表において透明性があり比較可能な情報を提供する、高品質かつ国際的な会計基準の単一のセットを開発することを公約している。この目的を追求するため、IASBは、広範にわたる公開の協議を行っているほか、世界中の国際機関や各国機関と協力している。 IASBは、10か国から選ばれ、幅広い職務上の経歴を有している15名の常勤のメンバーから構成されている。2012年までに16名のメンバーに拡大される。メンバーは、IASC財団の評議員会から選任されるとともに、これに対して説明責任を負っており、専門的な能力と、国際的なビジネス及び市場に関する経験の多様性に関して、選択し得る最良の組み合わせを選択することが要求されている。彼らの作業において、評議員会は、公的機関のモニタリング・ボードに対して説明責任を負っている。