ASBJ 企業会計基準委員会

IASBとFASB、報告企業の概念に関する提案を公表

2010年3月11日

国際会計基準審議会(IASB)と米国財務会計基準審議会(FASB)は、本日、報告企業の概念に関する公開草案を、一般のコメントを募集するために公表した。

本提案は、将来の会計基準開発の基礎となる共通の改善された概念フレームワークを開発するための共同プロジェクトの一環である。

報告企業の概念に関するディスカッション・ペーパーは、2008年5月に公表された。コメント提出者は、両審議会の予備的見解をおおむね支持した。これらのコメントに対応して、本公開草案は、報告企業とは何か、どのような場合に企業が他の企業を支配するのかについて提案している。

本公開草案に対するコメントは、2010年7月16日まで募集する。

公開草案「財務報告に関する概念フレームワーク:報告企業」にアクセスするには、
http://www.iasb.org/Open+to+Comment/又はwww.fasb.orgを参照されたい。

プレス関係の問い合わせ先

Mark Byatt, Director of Corporate Communications, IASB,
Telephone: +44 (0)20 7246 6472,
Email: mbyatt@iasb.org

Sonja Horn, Communications Adviser, IASB,
Telephone: +44 (0)20 7246 6463,
Email: shorn@iasb.org

Neal McGarity, Director of Communications, FASB,
Telephone: +1 203 956 5347,
Email: nemcgarity@f-a-f.org

編集担当者への注釈

国際会計基準審議会(IASB)について

国際会計基準審議会(IASB)は、2001年に設立され、独立した民間の非営利組織である国際会計基準委員会(IASC)財団の基準設定機関である。IASBは、公益に資するよう、一般目的財務諸表において透明性があり比較可能な情報を提供する、高品質かつ国際的な会計基準の単一のセットを開発することを公約している。この目的を追求するため、IASBは、広範にわたる公開の協議を行っているほか、世界中の国際機関や各国機関と協力している。 IASBは、10か国から選ばれ、幅広い職務上の経歴を有している15名の常勤のメンバーから構成されている。2012年までに16名のメンバーに拡大される。メンバーは、IASC財団の評議員会から選任されるとともに、これに対して説明責任を負っており、専門的な能力と、国際的なビジネス及び市場に関する経験の多様性に関して、選択し得る最良の組み合わせを選択することが要求されている。彼らの作業において、評議員会は、公的機関のモニタリング・ボードに対して説明責任を負っている。

米国財務会計基準審議会(FASB)について

FASB は、1973 年以来米国における財務会計及び財務報告基準を設定するための民間部門の機関として指定されている。それらの基準は、財務報告書の作成を規定し、証券取引委員会及び米国公認会計士協会により権威のあるものとして正式に認識されている。投資家、債権者、監査人及びその他の人々は、信頼性、透明性、比較可能性のある財務情報を必要とするため、このような基準は、経済の効率的機能にとって不可欠である。FASB に関する詳細な情報は、ホームページhttp://www.fasb.org/をご参照いただきたい。