ASBJ 企業会計基準委員会

IFRS解釈指針委員会が、露天掘りに関する指針案を公表

2010年8月26日

IASBの解釈指針作成機関であるIFRS解釈指針委員会は、本日、露天掘り鉱山の生産フェーズにおける剥土費用(stripping costs)の会計処理に関する指針案を、一般のコメントを募集するために公表した。

同委員会は、剥土費用(鉱床にたどり着くために露天掘り鉱山から廃石を除去するプロセス)の会計処理方法を検討するよう要請されていた。これは、現在存在している実務に多様性があるためである。

同委員会は、「剥土作業」に関連するコストを、既存の資産の追加的な構成部分として会計処理し、この構成部分を当該作業から直接に便益を受ける埋蔵量に合わせて費用処理していくことを提案している。

DI/2010/1「露天掘り鉱山の生産フェーズにおける剥土費用」は、2010年11月30日までコメントを募集しており、www.ifrs.org‘Comment on a Proposal’ セクションを通じてアクセスできる。

プレス関係の問い合わせ先

Mark Byatt, Director of Communications, IFRS Foundation
Telephone: +44 (0)20 7246 6472
Email: mbyatt@ifrs.org

専門的な内容に関する問い合わせ先

Luci Wright, Technical Manager, IASB
Telephone: +44 (0)20 7246 6914
Email: lwright@ifrs.org

編集担当者への注釈

IASBについて

IASBは設立が2001年で、独立の民間非営利組織たるIFRS財団の基準設定機関である。IASBは、公益のため、高品質の国際的な会計基準(一般目的の財務諸表において高品質で透明かつ比較可能な情報を提供する)の単一のセットの開発に取り組んでいる。この目的に向け、IASBは広範な公開協議を行い、世界中の国際機関及び国内機関の協力を求めている。IASBには現在、10か国から選出された多様な職歴をもつ14名の常勤メンバーがおり、2012年までに16名に増員となる。メンバーはIFRS財団の評議員会により選任され、評議員会への説明責任を負う。評議員会に求められているのは、専門的能力と多様な国際的ビジネス及び市場の経験との最善の利用可能な組合せを選択することである。評議員会は、その職務上、当局者のモニタリング・ボードへの説明責任を負っている。

IFRS解釈指針委員会について

IFRS解釈指針委員会(旧名IFRIC)は、IASBの解釈指針作成機関である。同委員会は評議員会が選任した14名の投票権のあるメンバーで構成され、さまざまな国及び職歴から選出されている。同委員会の任務は、現行のIFRSとの関係で生じている広範囲の会計上の問題を適時に検討し、それらの問題について正式の指針(IFRIC解釈指針)を示すことである。同委員会の会議は公開され、ウェブキャスト放送される。解釈指針を作成する際に、同委員会は類似の各国の委員会と緊密に協力し、透明で徹底した公開のデュー・プロセスに従っている。