ASBJ 企業会計基準委員会

IFRS財団が教育文書として「減価償却とIFRS」を公表

2010年12月3日

国際財務報告基準財団(IFRS財団)は、2010年11月19日付で、教育文書(Occasional EducationNotes)として、「減価償却とIFRS(Depreciation and IFRS)」を公表した。IASBのホームページでは、IFRSの教育や訓練を行う人々を支援するため、IFRS財団教育イニシアチブは、必要に応じて、個別テーマに関するIFRSの要求についての説明資料を発行する、とされている。

また、同ホームページでは、今回公表された「減価償却とIFRS」について、Wayne Upton氏(IASB国際活動担当ディレクター)が、IAS第16号「有形固定資産」に従った会計処理を行うために必要とされる、いくつかの見積りと判断について説明している、とされている。

企業会計基準委員会では、我が国においてIFRSの適用を考えている企業がIAS第16号を適用するにあたり、特に減価償却について多くの実務上の疑問が想定されることを考慮し、企業がIAS第16号に対する理解を深め、実務上に役立てるための方策について、これまでIASBとの間で意見交換を重ねてきた。

当委員会としては、このような経緯をも踏まえて、IFRS財団が、全てのIFRSを適用する国における教育や訓練を行う人々を支援するために、初めての教育文書として「減価償却とIFRS」を公表したことは、この文書が、IFRSの解釈などを示すものではないとしても、今後、IFRSの適用を考えている企業がIAS第16号を適用するにあたり、参考とすべき有益なものとなると考えている。

なお、読者の理解に資するために仮訳を添付しているが、内容の正確な理解については原文を参照する必要がある。

以上

 


「減価償却とIFRS」の原文は、IASBのウェブサイトの中のIFRS Education のページから入手が可能です。

「減価償却とIFRS」の日本語訳(仮訳)は以下からダウンロード可能です。この翻訳は、企業会計基準委員会スタッフが参考のために作成したものです。ご利用にあたっては必ず原文をご参照ください。

減価償却と IFRS(仮訳)