ASBJ 企業会計基準委員会

IASBがIFRS第1号の限定的修正を公表

2010年12月20日

国際会計基準審議会(IASB)は、本日、IFRS第1号「国際財務報告基準の初度適用」の2つの狭い範囲の修正を公表した。この修正は8月と9月に一般からのコメントを求めて別々の公開草案として公表した提案を確認したものである。

第1の修正は、「2004年1月1日」という固定日付への参照を「IFRS移行日」に置き換えて、IFRSを初めて採用する企業がIFRS移行日前に発生した認識の中止の取引を修正再表示する必要をなくすものである。第2の修正は、機能通貨が激烈な超インフレに晒されていたためにIFRSに準拠することができなかった期間の後に、IFRSに準拠した財務諸表の作成をどのようにして再開すべきかに関するガイダンスを示すものである。

これらのIFRS第1号の修正は「激烈な超インフレ及び初度適用企業に関する固定日付の削除」に示されており、2011年7月1日から発効する。早期適用は認められる。詳細はIASBのウェブサイトwww.ifrs.orgから入手できる。

プレス関係の問い合わせ先

Mark Byatt, Director of Communications, IFRS Foundation
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専門的な内容に関する問い合わせ先

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Email: lwrigt@ifrs.org

編集担当者への注釈

IASBについて

IASBの設立は2001年で、独立の民間非営利組織たるIFRS財団の基準設定機関である。IASBは、公益のため、高品質の国際的な会計基準(一般目的の財務諸表において高品質で透明かつ比較可能な情報を提供する)の単一のセットの開発に取り組んでいる。この目的に向け、IASBは広範な公開協議を行い、世界中の国際機関及び国内機関の協力を求めている。IASBには現在、11か国から選出された多様な職歴をもつ15名の常勤メンバーがおり、2012年までに16名に増員となる。メンバーはIFRS財団の評議員会により選任され、評議員会への説明責任を負う。評議員会に求められているのは、専門的能力と多様な国際的ビジネス及び市場の経験との最善の利用可能な組合せを選択することである。評議員会は、その職務上、当局者のモニタリング・ボードへの説明責任を負っている。