2011年4月21日
国際会計基準審議会(IASB)と米国財務報告基準審議会(FASB)は、本日、国際財務報告基準(IFRSs)と米国会計基準を改善しコンバージェンスをもたらすための共同作業についての進捗状況報告を公表した。
昨年11月の報告以降、両審議会は次のことを行ってきた。
進捗状況報告では、残りのプロジェクトの完了の日程についてさらに詳細を示しており、IASBとFASBのウェブサイトからダウンロードできる。
進捗状況報告に関して、IASB議長David Tweedie卿は、次のように述べた。
「本日、我々は、IFRSと米国基準を改善し内容を揃えるための作業についてのさらに大幅な進展を報告する一方、残りのコンバージェンス・プロジェクトを最終確定するための追加的な時間を設けている。
コンバージェンス・プログラムは、世界中の財務報告の基準を向上させ続けており、重要な領域で高い必要度のあった改善を生み出し、グローバルな高品質な基準の堅固な基盤を提供している。」
FASB議長Leslie F. Seidman氏は、次のように述べた。
「この進捗状況報告は、我々がすでに基準を改善しコンバージェンスした多くの領域と、優先プロジェクトの完了のための計画を示している。また、プロセスの残りの段階において利害関係者との接触を続け、基準の確定前に基準案を検討する機会を与える計画も明確にした。」
Mark Byatt, Director of Communications, IFRS Foundation
Telephone: +44 (0)20 7246 6472
Email: mbyatt@ifrs.org
Neal McGarity, Director of Communications, Financial Accounting Foundation
Telephone:(+1) 203 956-5347
Email: nemcgarity@f-a-f.org
IASBの設立は2001年で、独立の民間非営利組織たるIFRS財団の基準設定機関である。IASBは、公益のため、高品質の国際的な会計基準(一般目的の財務諸表において高品質で透明かつ比較可能な情報を提供する)の単一のセットの開発に取り組んでいる。この目的に向け、IASBは広範な公開協議を行い、世界中の国際機関及び国内機関の協力を求めている。IASBには現在、11か国から選出された多様な職歴をもつ15名の常勤メンバーがおり、2012年までに16名に増員となる。メンバーはIFRS財団の評議員会により選任され、評議員会への説明責任を負う。評議員会に求められているのは、専門的能力と多様な国際的ビジネス及び市場の経験との最善の利用可能な組合せを選択することである。評議員会は、その職務上、当局者のモニタリング・ボードへの説明責任を負っている。
1973年以来、FASBは、米国における財務会計及び財務報告基準を設定するための民間部門の機関として指定されている。それらの基準は、財務報告書の作成を規定し、証券取引委員会及び米国公認会計士協会により権威のあるものとして正式に認知されている。このような基準は経済が効率的に機能するために不可欠である。投資家、債権者、監査人及びその他の人々は、信頼性、透明性、比較可能性のある財務情報を必要としているからである。FASBに関する詳細な情報は、ホームページwww.fasb.orgを参照のこと。
進捗状況報告のダウンロードは、ここをクリック。