IASBとFASBが共通の公正価値測定と開示の要求事項を公表

2011年5月12日

両審議会が、金融危機対応の重要な要素であった主要コンバージェンス・プロジェクトを完了

国際会計基準審議会(IASB)と財務会計基準審議会(FASB)は、本日、国際財務報告基準(IFRS)と米国会計基準(US GAAP)における公正価値の測定と開示要求に関する新しいガイダンスを公表した。

このガイダンスは、IFRS第13号「公正価値測定」及びFASBの会計基準コード化体系のトピック820(従来はSFAS第157号)の更新の中で示されているが、IFRSとUS GAAPを改善し両者のコンバージェンスをもたらすための両審議会の共同作業の重要プロジェクトを完了させるものである。

公正価値の測定と開示要求の国際的な調和は、両審議会の世界的金融危機への対応の重要な要素を構成するものでもある。

本プロジェクトの完了は、公正価値測定及び開示要求を改善し一致させるための5年以上にわたる作業の頂点である。要求事項は、IFRSとUS GAAPでおおむね同一であるが、広範囲のデュー・プロセス及び公開協議の便益を受けたものであり、これには、公正価値専門家諮問パネルとFASBの評価リソース・グループからのインプットも含まれている。

要求事項は公正価値会計の使用に及ぶものではなく、公正価値の利用がすでにIFRS又はUS GAAPの中の他の基準で要求又は許容されている場合に、公正価値をどのように適用すべきかに関するガイダンスを示したものである。

IFRSにおいては、IFRS第13号「公正価値」は、初めて公正価値の定義を示し、IFRS全体での公正価値測定及び開示要求について単一の根拠を提供することにより、整合性を高め、複雑性を低減するものとなる。

US GAAPにおいては、この更新によりトピック820のガイダンスの大部分が置き換わることとなるが、変更の多くは現行のガイダンスの明確化又はIFRS第13号と合わせるための文言修正である。また、公開企業と未公開企業の特性の相違とそれらの財務諸表の利用者のニーズについてのFASBの検討も反映している。未公開企業は新たな開示要求のいくつかが免除される。

IASB議長David Tweedie卿は次のようにコメントした。

「このプロジェクトの完了は、重要なコンバージェンス・プロジェクトの1つの完成を示すものであり、世界的な金融危機への我々の共同の対応の必須的に重要な要素である。これにより、すでに公正価値の使用が要求されている場合の公正価値の測定に関するガイダンスが、より明確で首尾一貫したものとなる。」

FASB議長Leslie Seidman氏は次のように述べた。

「この更新は、国際的にコンバージェンスした会計基準という共通の目標に向けての、さらに一歩の前進である。『公正価値』という用語の意味を首尾一貫させることにより、世界中での財務情報の整合性が高まる。我々は、公正価値測定に用いた仮定についての開示の拡充の要望にも対応している。」

IASBポッドキャスト・サマリーと、IASBが協議プロセスの間に受け取ったフィードバックにどのように対応したのかを説明したフィードバック・ステートメントが、ともにIASBのウェブサイトから入手できる。本プロジェクトの ’FASB in Focus’ サマリーとポッドキャストが、FASBのウェブサイトから入手できる。

両審議会は、IFRS第13号及びトピック820の更新を紹介する共同のウェブキャストを開催するつもりである。その詳細は近日中に両者のウェブサイトで発表する。

プレス関係の問い合わせ

Mark Byatt, Director of Communications, IFRS Foundation
Telephone: +44 (0)20 7246 6472
Email: mbyatt@ifrs.org

Neal McGarity, Director of Communications, Financial Accounting Foundation
Telephone: (+1) 203 956-5347
Email: nemcgarity@f-a-f.org

専門的内容に関する問い合わせ

Hilary Eastman, Senior Project Manager, IASB
Telephone: +44 (0)20 7246 6470
Email: heastman@ifrs.org

Ben Couch, Valuation Practice Fellow, FASB
Telephone: (+1) 203 956 5364
Email: bcouch@fasb.org

ページの先頭へ