IASBが投資企業について連結の要求事項を免除することを提案

2011年8月25日

国際会計基準審議会 (IASB)は、本日、IFRS第10号「連結財務諸表」の会計処理の要求事項が免除される別個の種類の企業としての、投資企業を定義する提案を公表した。

投資企業は、投資目的のみで広範囲の投資家から投資をプールする企業であると一般的に理解されている。現在、IFRS第10号では、投資企業が投資をしている企業を支配している場合には、連結を要求することとなる。しかし、IFRS第10号を開発する際に、投資家は、これは投資の価値を評価するのに必要な情報を提供することにならないとコメントしていた。この論点に対処するため、本日公表した公開草案では、企業が投資企業として適格となるために満たすべき要件を提案している。これらの企業は、連結の要求事項が免除され、その代わりに、すべての投資を純損益を通じて公正価値で会計処理することが要求されることとなる。公開草案は、これらの投資の性質及び種類についての開示要求も含んでいる。

このプロジェクトは、IASBと米国の基準設定主体である財務会計基準審議会(FASB)が共同で取り組んでいる。両審議会の提案はおおむね一致している。しかし、FASBは、この免除を、投資企業がより大きなグループ(それ自体は投資企業ではない)に所有されている場合にも拡大する提案をすることを検討している。FASBは、そのうちに公開草案を公表する予定である。

公開草案 「投資企業」は、2012年1月5日まで一般のコメントを募集しており、http://go.iasb.org/open+to+commentからアクセスできる。FASBは、共同の再審議ができるようにするため、コメント期間をIASBのコメント期間と合わせる予定である。これらの提案のポッドキャストと提案のハイレベルのサマリー(IASB Snapshot)は、プロジェクト・ページで入手できる。提案は、採用されれば、IFRS第10号に組込まれることとなる。

以上

プレス関係の問い合わせ先

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編集担当者への注釈

IASBについて

IASBの設立は2001年で、独立の民間非営利組織たるIFRS財団の基準設定機関である。IASBは、公益のため、高品質の国際的な会計基準(一般目的の財務諸表において高品質で透明かつ比較可能な情報を提供する)の単一のセットの開発に取り組んでいる。この目的に向け、IASBは広範な公開協議を行い、世界中の国際機関及び国内機関の協力を求めている。IASBには現在、11か国から選出された多様な職歴をもつ15名の常勤メンバーがおり、2012年までに16名に増員となる。メンバーはIFRS財団の評議員会により選任され、評議員会への説明責任を負う。評議員会に求められているのは、専門的能力と多様な国際的ビジネス及び市場の経験との最善の利用可能な組合せを選択することである。評議員会は、その職務上、当局者のモニタリング・ボードへの説明責任を負っている。


公開草案「投資企業」の原文は、IASBのウェブサイトの中の「投資企業」プロジェクトのページから入手が可能です。

公開草案「投資企業」の日本語訳は以下からダウンロード可能です。この翻訳は、企業会計基準委員会スタッフが参考のために作成したものです。ご利用にあたっては、必ず原文をご参照ください。

なお、本資料はPDFファイルのみでの提供ですので、あらかじめご了承ください。

公開草案「投資企業」の和訳

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