ASBJ 企業会計基準委員会

IFRS財団がアジア・オセアニアにリージョナル・オフィスを開設
―IFRS財団とIASBにとってロンドン本部外で初となる国際オフィス― 

2012年11月15日

国際会計基準審議会(IASB)の母体機関であるIFRS財団は、本日、ロンドン本部外で初となる国際オフィス(アジア・オセアニア・オフィス)の開所式を主催した。東京に本拠を置くこのオフィスは、アジア・オセアニア地域全体に対して国際財務報告基準(IFRS)の開発、採用及び首尾一貫した適用に関する支援を行うものとなる。

アジア・オセアニアの地域オフィスの開設は、2011年戦略レビューに記載された真にグローバルな会計基準設定機関になるというIFRS財団のコミットメントを反映したものである。このオフィスはIASBにとって、アジア・オセアニア地域における現地拠点であり、IASBの基準設定活動における地域的なアウトリーチや参加の拡大を支援する拠点でもある。さらに、アジア・オセアニア・オフィスが重要な地域的な調査研究拠点へと発展するとともに、同オフィスの設立により、アジア・オセアニア地域からの概念面のインプットが早期の段階でIASBのデュー・プロセスに直接提供されることが確保されると期待されている。

開所式は、財務会計基準機構理事長萩原敏孝氏とIFRS財団評議員会の議長Michel Prada氏が共同主催し、金融担当大臣の中塚一宏氏が基調講演を行った。

Michel Prada氏は当アジア・オセアニア・オフィスの開設にあたり、次のように述べた。

「アジア・オセアニア地域は、いくつかの世界最大級の資本市場や最も急速に成長している経済圏の本拠地である。また、非常に多様性のある地域でもあり、この地域の見解が、基準設定プロセスの一環として傾聴され検討されることを確保するためにも、現地拠点の設置が必要であった。

これらの理由により、この地域に我々の最初の国際オフィスを設置することは全くもって合理的であった。アジア・オセアニア地域の多くの法域がすでにIFRSを採用しており、他の法域でも移行の取決めに関してすでに大幅な進展を遂げている。
また、日本の財務会計基準機構には、この初となる国際オフィス開設に至るまでの寛大かつ多大な支援に感謝したい。」

評議員会議長Michel Pradaのあいさつは、こちらからアクセスできる。

IASB議長Hans Hoogervorstのあいさつは、こちらからアクセスできる。

以上

プレス関係の問い合わせ先

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