ASBJ 企業会計基準委員会

国際会計基準審議会が、料金規制事業に関する協議グループのメンバー推薦を募集

2013年1月30日

国際会計基準審議会(IASB)は、料金規制事業の会計処理に関する最近再始動したプロジェクトを支援するために設置する予定の協議グループへの推薦を募集している。

このグループは、料金規制の対象となっている企業の財務報告プロセスに参加している財務担当役員と、IASBのメンバーで構成することになる。このグループの目的は、この関心領域における会計上の論点についての専門的な分析を提供することである。

IASBは、さまざまな地域及び料金規制事業の業界を受け入れるために、多様な作成者、利用者及び他の関連性のある出身母体の人々を参加者に含めるようとしている。

IASBは、料金規制当局者及び証券規制当局者もオブザーバーとして招聘する。

背景

2011年のアジェンダ協議に対応して、IASBは料金規制事業についての調査研究プロジェクトを開始することに同意した。IASBは以前、2008年から2010年にかけて料金規制事業プロジェクトに取り組んだことがある。これが未完成となったのは、他の優先事項があったことと、意見の相違や寄せられたフィードバックによるものである。そこでは、概念レベルでの複雑で根本的な問題が提起された。

料金規制事業プロジェクトの目的は、料金規制事業以外でIFRSに従ってすでに認識されているものに加えて、料金規制によって資産又は負債が創出されるのかどうかを検討するためのディスカッション・ペーパーを開発することである。もし追加的な資産又は負債が創出されるのであれば、当プロジェクトでは、そうした資産及び負債をどのように会計処理すべきか、また、基準をそれに従って修正すべきかどうか(又はどのように修正すべきか)も検討することになる。

メンバーの候補者

IASBは、協議グループのメンバーは12名から20名の間になると予想している。メンバーの候補者には、財務報告における適切な知識及び経験、並びに権限の範囲内の領域における関連性のある実務経験(すなわち、上級レベルでの財務及び料金規制事業の報告への密接な関与)を有していることが期待される。メンバーには、最善の財務報告の共通基準のために既存の実務を棄却する用意もなければならない。IASBは、すべての地域及び広範囲の出身母体からの候補者を募集している。候補者は、自分がこれらの要件をどのように満たしているのかを説明しなければならない。

IASBは、定員よりも多くの応募者があると期待している。したがって、残念ながら、応募者の全員をグループに受け入れるという保証はできない。

事務的事項

IFRS財団の通常の方針に沿って、協議グループのメンバーは、自由意思により無報酬で務めることになる。旅費その他の費用は補填されない。

会議は、最大限可能な限り電話会議で開催するが、少なくとも3回か4回の実際の会合が必要と予想され、それについてはIASBがTV会議又は電話での参加を可能にする設備を提供するつもりである。このグループは存続期間が有限(3年まで)のものとなると予想している。

推薦

推薦及び応募の期限は2013年3月4日である。推薦又は応募書類の送付を希望される場合には、履歴書及びどのように要件を満たしているのかの簡潔な説明をKatherine Maybin(kmaibin@ifrs.org)に電子メールでご送付願いたい。

より詳細な情報については、候補者となる可能性のある方は下記に連絡されたい。
Alan Teixeira, Senior Director of Technical Activities, ateixeira@ifrs.org
Michael Stewart, Director of Implementation Activities, mstewart@ifrs.org