ASBJ 企業会計基準委員会

評議員会が、IFRS財団「デュー・プロセス・ハンドブック」の改訂版を公表

2013年2月18日

国際会計基準審議会(IASB)のガバナンス及び監督に責任を負うIFRS財団の評議員会は、本日、IFRS財団「デュー・プロセス・ハンドブック」(「ハンドブック」)の更新版を公表した。

ハンドブックは、100か国以上で企業による使用が要求又は許容されている国際財務報告基準(IFRS)及び解釈指針の開発又は改訂の際にIASB及び解釈指針委員会が従う手順を記述している。ハンドブックの改訂は以前にも行われてきたが、本日公表された文書は、2006年以後に実施された最初の大幅な見直しの結果である。

改訂後のハンドブックは、2012年のモニタリング・ボードのガバナンス・レビュー及び評議員会の戦略レビューで提言された必要なデュー・プロセスの強化や、IFRS解釈指針委員会の効率性と有効性に関する評議員会のレビューからの提言を十分に織り込んでいる。

 改訂後のハンドブックは次のことを行っている。

  • IASBとIFRS解釈指針委員会のデュー・プロセスの要求事項を単一の文書に統合する。
  • 評議員会のデュー・プロセス監督委員会(DPOC)の責任と活動、及び認識されたデュー・プロセス違反への対処に関する手続を示す。
  • IFRSに関して生じそうな影響を評価する手続についてのより広範な議論を含める。
  • 調査研究プログラム(潜在的な基準レベルのプロジェクトを識別する開発基礎となる)について記述する。
  • IASBと解釈指針委員会が範囲の狭い事項に対処するために従う実務を示す。
  • IASBが適用後レビューをどのように実施し完了することを予想するのかを記述する。
  • 現在IASBが基準設定活動の一環として定例的に実施している広範なアウトリーチ活動のプログラムに関連したデュー・プロセスの要求事項の検討を含める。

本報告書の公表に関するコメントとして、DPOCの議長Scott Evans氏は次のように述べた。

「これは、IASBと解釈指針委員会が新しいIFRS又は解釈指針を開発する際に従わなければならない手順を記述した文書の大幅な改訂である。すでに非常に透明で堅牢なデュー・プロセスとなっているものをさらに改善するための約2年の作業の集大成を示すものである。」

ハンドブックとともに、評議員会は、実施した協議、回答者が示した主要な見解、及びこれらの回答に対する当財団の対応を要約するフィードバック・ステートメントも公表した。

ハンドブックとフィードバック・ステートメントは、IFRS財団のウェブサイトwww.ifrs.orgの‘DPOC’セクションからダウンロード可能である。 デュー・プロセス手続書は、ハンドブックの不可欠の一部ではないが、すべてのデュー・プロセスの手順の完了とこれらの手順への準拠の文書化の両方を確保するためのスタッフのための報告ツールである。

以上

プレス関係の問い合わせ先

Mark Byatt, Director of Communications and External Affairs, IFRS Foundation
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Email: mbyatt@ifrs.org

Chris Welsh, Communications Manager, IFRS Foundation
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