ASBJ 企業会計基準委員会

IASBがIFRS第8号「事業セグメント」の適用後レビューを完了

2013年7月18日

国際会計基準審議会(IASB)は、本日、IFRS第8号「事業セグメント」の適用後レビューの完了を発表した。これは、2007年にIFRS財団の評議員会がこの要求をデュー・プロセスに追加した後にIASBによるレビューの対象となった最初の基準であった。

適用後レビューは、新基準又は現行基準の大規模修正の国際的な適用から通常2年後にIASBが実施するものである。レビューの目的は、新基準が期待されたとおりに機能しているのか、目的を達成しているのか、財務報告を改善したのかを検討することである。結果として生じるレビューで識別された対応は、IASBのアジェンダに項目を追加するための通常のプロセス及び要件の対象となる。

評議員会のデュー・プロセス監督委員会(DPOC)は、スタッフに、この最初の適用後レビューを使用して将来のレビューのためのプロセスをさらに開発するよう促した。したがって、この協議プロセス中に受け取ったフィードバックを受けて、IASBは、これらのレビューの範囲の幅を広げ、正式な公開協議を含めることを通じてプロセスの透明性をさらに高めた。これらの変更は2013年1月にIASBのデュー・プロセスに追加された。

IFRS第8号のレビューは、本基準はおおむね期待されたとおりに機能しているという結論となった。また、さらに調査が必要とされる限定的な領域は、FASBとの連携の対象となり、IFRS第8号が達成したUS GAAPとのコンバージェンスの文脈の中で検討されることになる。IFRS第8号の適用後レビューの報告書とフィードバック・ステートメントは、こちらからダウンロードできる。

発表についてのコメントとして、IASB議長Hans Hoogervorst氏は次のように述べた。

「『適用後レビュー』は、我々のデュー・プロセスにおける重要なステップである。我々の基準が意図されたとおりに機能していることを確認するための仕組みを提供するからである。

最初のレビューは、全体的にIFRS第8号は目的を達成したことを示している。しかし、報告書では、さらに対象を絞った改善を行えるいくつかの領域をIASBに対して明らかにしている。」

以上

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