ASBJ 企業会計基準委員会

IASBがアジェンダ協議(2015年8月)を開始

2015年8月11日

IASBの議長ハンス・フーガーホーストからのメッセージ

今後の財務報告の形成に向けてご意見をお願いします

優先順位の設定は、我々の作業の重要な一部です。それを適切に行うためには皆様のインプットが必要となります。これこそが皆様のご意見を求めている理由です。我々が求めているのは、我々の作業計画についての優先順位が適切かどうか、我々が識別したプロジェクトが実際に国際財務報告基準(IFRS)の改善のための最も緊急性の高い領域かどうかについての皆様のご意見です。

IASBの現在の作業計画は、次の3つの主要な区分に分かれており、これは基準設定プロセスのさまざまな段階を反映しています。

  • リサーチ・プロジェクト。これは、我々が財務報告のうち問題があるとされている領域についてより適切な診断を行うことを支援するとともに、なんらかの変更が必要かどうかについて、次の段階に進む前に検討するように設計されています。
  • 基準設定プロジェクト。これは、IFRSに根本的な改善をもたらすためのプロジェクトを進めるものであり、現行の要求事項の修正又は全く新しい要求事項の導入につながる可能性が高いものです。
  • 維持管理及び適用に関するプロジェクト。これは、IFRSを微修正するものであり、実務上の問題又は基準の適用における首尾一貫性の欠如に対処するためのものです。

皆様の見解を特に伺いたいと考えている点は、我々が適切な論点を正確に識別しているかどうか、また、IFRSが引き続き目的に適合することを維持するために、IFRSの根本的な改善と基準の微調整との間で、我々が適切なバランスを取っているかどうかについてです。

このアジェンダ協議と並行して、IFRS財団の評議員会も、IASBを含めたIFRS財団の体制とその有効性についてのインプットを求めています。皆様は、評議員会へのそれらの論点についてのインプットの提供もお望みかもしれません。

これは、我々が実施する第2回のアジェンダ協議です。2011年の第1回に対する皆様の回答は、我々の作業方法の形成と、我々の作業計画の優先順位付けを支援する貴重なインプットとなりました。今が、皆様が2020年までの我々の優先順位について発言し、世界経済のための財務報告基準の形成を支援する機会なのです。

皆様のコメントをいただくことを楽しみにしています。この文書は2015年12月31日まで協議のため公開されます。

ハンス・フーガーホースト

IASB議長

以上



意見募集「2015年アジェンダ協議」の日本語訳は以下からダウンロード可能です。この翻訳は、企業会計基準委員会スタッフが参考のために作成したものです。ご利用にあたっては、必ず原文をご参照ください。

なお、本資料はPDFファイルのみでの提供ですので、あらかじめご了承ください。


IASB意見募集「2015年アジェンダ協議」の和訳