ASBJ 企業会計基準委員会

IASBがIFRS第8号「事業セグメント」の改善案について公開協議

2017年3月29日

国際会計基準審議会(当審議会)は本日、事業セグメントを扱うIFRS®基準であるIFRS第8号の改善案を公開協議のため公表した。

IFRS第8号「事業セグメント」は2006年に公表された。会社の事業セグメント、製品及びサービスに関する情報、並びに会社と主要な顧客が営業を行っている地域に関する情報に関する開示要求を示している。

この修正案は、IFRS第8号が意図されたとおりに機能しているかどうかを評価するために実施された適用後レビュー(PIR)を受けたものである。PIRにより、同基準はおおむねうまく機能していることが確認されたが、改善により便益が得られる可能性のあるいくつかの領域が識別された。

本公開草案における改善案には、次のような修正が含まれている。

  •  2つの事業セグメントを集約する前に満たさなければならない要件を明確化し強調する。

  •  最高経営意思決定者の機能を遂行する個人又は集団の役職及び役割を開示するよう会社に要求する。

  • 財務諸表におけるセグメントが年次報告書及び付属資料の他の場所で報告されているセグメントと異なる場合には、情報を財務諸表注記において適用するよう会社に要求する。

当審議会は、セグメントを変更した会社が過去の期中報告期間に係る修正再表示後のセグメント情報を提供することを要求するように、IAS第34号「期中財務報告」を修正することを提案している。

公開草案「IFRS第8号の改善」(IFRS第8号及びIAS第34号)は、こちらでアクセスできる。コメント期限は2017年7月31日である。

以上

プレス関係の問合せ先

Kirstina Reitan, Head of Communications, IFRS Foundation
Telephone: +44 (0)20 7246 6960
Email: kreitan@ifrs.org

専門的な内容に関する問合せ先

Nadia Chebotareva, IASB Technical Manager
Telephone: +44 (0)20 7246 6457
Email: nchebotareva@ifrs.org

 


公開草案「IFRS第8号の改善」(IFRS第8号及びIAS第34号)の日本語訳は以下からダウンロード可能です。この翻訳は、企業会計基準委員会スタッフが参考のために作成したものです。ご利用にあたっては、必ず原文をご参照ください。

なお、本資料はPDFファイルのみでの提供ですので、あらかじめご了承ください。

公開草案「IFRS第8号『事業セグメント』の改善(IFRS第8号及びIAS第34号の修正案)」