ASBJ 企業会計基準委員会

IASBが概念フレームワークの改訂を完了

2018年3月29日

国際会計基準審議会(当審議会)は、本日、IFRS®基準の基礎となる「概念フレームワーク」の改訂版を公表した。

「概念フレームワーク」は、当審議会がIFRS基準を開発するにあたっての指針となる財務報告の基本的な諸概念を示すものである。基準が概念的に首尾一貫し、同様の取引が同じ方法で扱われることを確保して、投資者等に有用な情報を提供するのに役立つ。

「概念フレームワーク」は、特定の取引に当てはまるIFRS基準がない場合に企業が会計方針を策定する助けともなり、より広範囲の利害関係者が基準をより良く理解するのに役立つ。

改訂後の「概念フレームワーク」には、次の内容が含まれている。測定に関する新しい章、財務業績の報告に関するガイダンス、定義及びガイダンスの改善(特に負債の定義)、重要な領域における明確化(財務報告における受託責任、慎重性及び測定の不確実性の役割など)。

当審議会のハンス・フーガ―ホースト議長は次のように述べた。

「改訂版の概念フレームワークは、IFRS基準の開発にあたって当審議会を大いに助けるものとなるであろう。また、基準の基礎となっている諸概念を他の利害関係者がより良く理解するのにも役立つであろう。」

「概念フレームワーク」及び結論の根拠は、ここから入手できる(eIFRSプレミアムの購読が必要)。

本日、当審議会は、IFRS基準における従来版の「概念フレームワーク」への参照を更新するための「IFRS基準における概念フレームワークへの参照の修正」も公表した。この文書はここから入手できる(eIFRSプレミアムの購読が必要)。

当審議会は、改訂「概念フレームワーク」の使用を直ちに開始する。企業は2020年から使用することになる。

無料の利用可能な補助資料

改訂「概念フレームワーク」に関するライブのウェブ・プレゼンテーションが4月18日に行われ、参加者が質問をする機会も設けられる。詳細の情報はここから入手できる。

以 上