ASBJ 企業会計基準委員会

IFRS財団の評議員会がTadeu Ferreira氏と鈴木理加氏をIASB理事に指名

2019年3月12日

国際会計基準審議会(IASB)のガバナンス及び監督について責任を負うIFRS財団の評議員会は、Tadeu Ferreira氏と鈴木理加氏をIASB理事に指名した。

Ferreira氏は、監査及びコンサルティングの経験を30年近く有している。同氏は、PwCブラジル会計・コンサルティングサービスのパートナーとして、IFRS基準により報告を行う多国籍企業への会計上のアドバイスの提供について責任を負っていた立場から、IASBに参加することになる。同氏はまた、ブラジル独立監査人協会(IBRACON)の専門能力開発担当ディレクターを務めていた。

鈴木氏は、現在、日本のPwCあらた有限責任監査法人のIFRSリーダー及び監査パートナーとして、IFRS、日本基準及び米国基準に係る会計及び財務報告の相談に従事している。また、鈴木氏は、大規模多国籍企業他の上場企業に対するIFRS移行及び適用プロジェクトの支援にも従事している。鈴木氏は、企業会計基準委員会(ASBJ)のIFRS適用課題対応専門委員会の専門委員や、日本公認会計士協会(JICPA)の修正国際基準(JMIS)及び収益認識に係る専門委員会の専門委員長を務めていた。

両氏の任期は、2019年7月1日に開始する5年間である。

IASBは多様なプロフェッショナルなバックグラウンド及び地理的なバックグラウンドにより構成される。Ferreira氏はIASBのアメリカ枠の理事となり、鈴木氏はアジア・オセアニア枠の理事となる。

アメリカ枠の理事であるAmaro Gomes氏及びアジア・オセアニア枠の理事である鶯地隆継氏は共に、2019年6月30日に2期目が満了する時点で退任する。

評議員会の指名委員会の委員長であるSheila Fraser氏は、次のように述べた。

「IASBの貴重な新加入の理事として、Ferreira氏と鈴木氏を迎えることを大変嬉しく思う。また、会計基準設定プロセスにおける優れた貢献に対して、Gomes氏と鶯地氏に感謝の意を表したい。」

IASBの議長であるHans Hoogervorst氏は、次のように述べた。

「Ferreira氏と鈴木氏は、IASBの議論に高い技術的なスキルと豊富な経験をもたらす。両氏と働くことを非常に楽しみにしている。」