国際会計基準審議会がIFRS基準の年次改善を提案
2019年5月21日
国際会計基準審議会(当審議会)は、本日、4つのIFRS基準の狭い範囲の修正案を基準の維持管理及び改善の一環として公表した。
年次改善は、IFRS基準の文言を明確化するか、又は比較的軽微な意図しない帰結、見落し若しくは基準の要求事項の間での矛盾を訂正するかのいずれかの変更に限定されている。
年次改善を通じて扱われる事項は、IFRS解釈指針委員会に提出された質問から生じていることが多い。
本年の年次改善協議文書に含まれている4つの修正案は、次のとおりである。
基準 | 修正案 |
IFRS第1号「国際財務報告基準の初度適用」 | 親会社がIFRS基準をすでに採用した後にIFRS基準の初度適用企業となる子会社によるIFRS第1号の適用を簡素化。修正案は、換算差額累計額の測定に関するものである。 |
IFRS第9号「金融商品」 | 金融負債の認識の中止を行うべきかどうかを決定するために新規又は条件変更後の金融負債の条件を評価するにあたって企業が含める手数料を明確化 |
IFRS第16号「リース」に付属する設例 | IFRS第16号に付属する設例を修正することによって、リース・インセンティブに関する混乱のおそれを除去 |
IAS第41号「農業」 | IAS第41号の公正価値測定の要求事項を他のIFRS基準の要求事項と合致 |
原文へのアクセスは、公開草案「年次改善 2018-2020」。
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コメント期限は2019年8月20日である。
以 上
公開草案「IFRS基準の年次改善 2018-2020」の日本語訳は以下からダウンロード可能です。この翻訳は、企業会計基準委員会スタッフが参考のために作成したものです。ご利用にあたっては、必ず原文をご参照ください。
なお、本資料はPDFファイルのみでの提供ですので、あらかじめご了承ください。