IASBが5年計画の策定に役立てるためコメントを募集
2021年3月30日
国際会計基準審議会(当審議会)は、当審議会の今後5年間の優先事項を何にすべきかについて意見を求めるための協議文書を公表した。
当審議会が5年計画の作成に役立てるためにアジェンダ協議を通じて公開協議をしたのは、これが3度目である。
当審議会は、戦略的方向性と活動のバランスについての意見を求めている。例えば、新たなIFRS基準書の開発に、他の活動(基準の一貫した適用の支援など)に費やす時間と比較して、どのくらいの時間を費やすべきかなどである。
当審議会は、どの財務報告上の論点を優先すべきか及びプロジェクトを作業計画に追加するための判断基準についても意見を求めている。
受け取るフィードバックは、当審議会が2022年から2026年までの活動及び作業計画を決定する助けとなるであろう。
2022年から2026年までの期間中の当審議会の稼働能力の一部は、すでに進行中のプロジェクトの完成と、最近公表したIFRS基準書が意図したように機能しているかどうかを評価する適用後レビューとに投入される。しかし、当審議会は、いくつかの新規プロジェクトに取り組む稼働能力もあると見込んでいる。
ハンス・フーガーホースト議長は次のように述べた。
「アジェンダ協議は、当審議会の優先事項及び財務報告の将来を形作るのを助けるための重要な機会を提供する。財務諸表に関心のあるすべての皆様に、各自の意見を共有するようお勧めする。」
当審議会のアジェンダ協議と並行して、IFRS財団の評議員会がサステナビリティ基準審議会の設置を検討している。当財団のガバナンス構造の中で国際会計基準審議会と並列で運営されるものである。
当審議会は、情報要請「第3次アジェンダ協議」について2021年9月27日まで利害関係者のコメントを求めている。
Investor Perspectiveの記事はこちら。ザック・ガスト理事が投資家にアジェンダ協議への参加を促している。
アジェンダ協議に関する詳細な情報については、3本の短編ビデオをご覧いただきたい。ハンス・フーガーホースト議長、ニック・アンダーソン理事、エグゼクティブ・テクニカルディレクターのNili Shahによるものである。
以 上
情報要請「第3次アジェンダ協議」の日本語訳は以下からダウンロード可能です。この翻訳は、企業会計基準委員会スタッフが参考のために作成したものです。ご利用にあたっては、必ず原文をご参照ください。
なお、本資料はPDFファイルのみでの提供ですので、あらかじめご了承ください。