ASBJ 企業会計基準委員会

IASBが、外国為替レートが存在しない場合の会計処理を示す修正を提案

2021年4月20日

国際会計基準審議会(当審議会)は本日、IAS第21号「外国為替レート変動の影響」の修正案を公開協議のために公表した。この修正案は、通貨が他の通貨に交換できるかどうか及び通貨が交換できない場合にどのような会計処理を提供すべきかを企業が決定するのに役立てることを目的としている。

IAS第21号は、企業が外貨建取引又は在外営業活動体の業績を異なる通貨で報告する場合に使用する為替レートを示している。しかし、当該基準書は、企業が使用できる観察可能な為替レートがない場合(通貨が外貨に転換できない場合など)に使用すべき為替レートについては示していない。当審議会のIAS第21号の修正案は、この状況が企業に当てはまるかどうか及びその場合に適用すべき会計処理を企業が識別するのに役立つであろう。

この修正案は、通貨が他の通貨に交換可能であるかどうかの判定、及び、交換可能でない場合に使用すべき為替レート及び提供すべき開示の決定に対する一貫したアプローチを要求することによって、投資者に提供される情報の有用性を改善するであろう。

コメント期限は2021年9月1日である。

公開草案にはウェブキャストが付属しており、審議会メンバーのタデウ・センドンとテクニカルスタッフが公開草案の概要を示し、よく問われるいくつかの質問に回答している。

以 上


公開草案「交換可能性の欠如」の日本語訳は以下からダウンロード可能です。この翻訳は、企業会計基準委員会スタッフが参考のために作成したものです。ご利用にあたっては、必ず原文をご参照ください。

なお、本資料はPDFファイルのみでの提供ですので、あらかじめご了承ください。

公開草案「交換可能性の欠如」