IASBが企業報告の領域における変化を反映した経営者による説明に関する新しいフレームワークについて公開協議

2021年5月27日

国際会計基準審議会(当審議会)は、投資者の情報ニーズに合わせた経営者による説明を作成する企業のための包括的なフレームワーク案を一般のコメントを求めるため公表した。

経営者による説明(いくつかの国では、経営者の検討及び分析と呼ばれている)は、企業の財務諸表を補完する報告書である。

このフレームワーク案は、IFRS実務記述書第1号「経営者による説明」の大規模な手直しとなる。これは記述的報告における革新を基礎としており、投資者が企業の長期的な見通しを評価するために必要としている情報(企業の無形の資源及び関係並びに企業に影響を与えるサステナビリティ事項に関する情報など)を1か所にまとめることを可能にする。

したがって、経営者による説明は、企業の財務諸表を説明するだけでなく、企業が価値を創出しキャッシュ・フローを生み出す能力(長期を含む)に影響を与える要因についての洞察を投資者に与えるであろう。事業を管理するために使用される情報(業績を監視するために使用される財務及び被財務の指標を含む)に基づくことになる。

このフレームワーク案は、企業の事業モデル、戦略、資源及び関係、リスク、外部環境並びに財務業績及び財政状態に関する情報についての開示目的を示している。開示目的は、企業が投資者にとって重要性がある情報を識別し提供することを可能にし、規制当局及び監査人がこのフレームワーク案への準拠を評価することを可能にするように設計されている。

IFRS基準は経営者による説明を提供することを企業に要求しておらず、これは新しいフレームワークでも変更はない。しかし、規制当局がこのフレームワーク案に従って経営者による説明を提供することを企業に要求したり、企業がそうすることを選択したりする可能性がある。当審議会は、企業はこのフレームワーク案を、国内の報告要求事項に沿って、サステナビリティ事項などの特定のトピックを扱うフレームワークと関連させて提供することができるであろうと予想している。

ハンス・フーガーホースト国際会計基準審議会議長は、次のように述べた。

「提案している新しいフレームワークは、企業の長期的な見通しに対して基本的である事項に関しての財務、サステナビリティ及び他の情報を単一の報告書にまとめるための堅牢な基礎を提供する。」

公開草案「経営者による説明」に対するコメントの期限は2021年11月23日である。

このフレームワーク案についての当審議会の公開協議と並行して、 IFRS財団評議員会は、新しい国際サステナビリティ基準審議会(ISSB)を創設するための提案について作業を行なっている。ISSBが設定することとなる基準は、投資者の情報ニーズを満たすために、このフレームワーク案と組み合わせて使用することのできる要求事項の一例である。

ハンス・フーガーホーストが本公開草案を紹介するビデオは、このページの下部に

スナップショットはこの公開協議の提案の概要を示している。

以 上

 

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