IASBがIFRS会計基準における開示要求の開発に対するアプローチを改善するためのプロジェクトを完結
2023年3月8日
国際会計基準審議会(IASB)は本日、開示要求の開発及び文案作成に対するアプローチの改善に関するプロジェクトを完結させた。改善したアプローチは、どの情報に重要性があり開示すべきであるのかに関してのより良い判断を企業が行えるようにし、それによってより有用な情報を投資者に提供する会計基準をIASBが開発するのに役立つように設計されている。
改善したアプローチは、IASBの「的を絞った基準レベルの開示のレビュー」プロジェクトの一部として、プロジェクト・サマリー及びフィードバック・ステートメントとともにIASBが公表したガイダンスにおいて要約されている。
改善したアプローチは次のことを必要とする。
- 投資者と早期に対話して投資者の情報ニーズを理解する。
- 開示要求を認識及び測定の要求事項と並行して開発する。
- 新たな開示要求のデジタル報告への影響を考慮する。
- 投資者の情報ニーズを記述し説明する全般的な目的及び具体的な目的を使用する。
- 大半の場合に目的を満たす情報項目の開示を企業に要求することによって具体的な目的を支援する。
IASBは開示要求を開発する際にこのアプローチを使用するつもりである。
プロジェクト・サマリー及びフィードバック・ステートメントは、「的を絞った基準レベルの開示のレビュー」プロジェクトの概要を示し、公開草案「IFRS基準における開示要求―試験的アプローチ」に対してのフィードバックを要約し、当該フィードバックへのIASBの対応を示している。
的を絞った基準レベルの開示のレビューは、財務諸表における開示を改善するために設計された開示に関する取組みのプロジェクトの1つである。開示に関する取組みのプロジェクトが1つだけ残っている。「公的説明責任のない子会社」である。
以 上
プロジェクト・サマリー及びフィードバック・ステートメント「開示に関する取組み ー 的を絞った基準レベルの開示のレビュー」の日本語訳は以下からダウンロード可能です。この翻訳は、企業会計基準委員会スタッフが参考のために作成したものです。ご利用にあたっては、必ず原文をご参照ください。
なお、本資料はPDFファイルのみでの提供ですので、あらかじめご了承ください。
プロジェクト・サマリー及びフィードバック・ステートメント「開示に関する取組み ー 的を絞った基準レベルの開示のレビュー」