SSBJ サステナビリティ基準委員会

IFRS財団がCDPからのCDSBの統合を完了

2022年1月31日

IFRS財団、CDP及び気候変動開示基準委員会(CDSB)は、2021年11月3日の発表日本語訳)に関して、CDSBがIFRS財団に統合されたことをここに確認する。これは、投資家に焦点を当てた主要なサステナビリティ開示団体であるCDSBと価値報告財団(VRF)が行った約束の最初の部分の完了となる。その約束とは、2022年6月までにIFRS財団に統合し、新しい国際サステナビリティ基準審議会(ISSB)にスタッフ及びリソースを提供するというものである。

この統合の一環として、CDSBスタッフがIFRS財団に移籍し、ISSBの業務を支援するための中心的な知的財産及び技術的資産も移管される。

この統合はCDSBの閉鎖を確認するものであり、CDSBはISSBに完全に統合されるので、追加の技術的作業やコンテンツは作成されない。共同契約により、CDSBのリソースは引き続き旧ウェブサイト(さらに通知があるまで維持される)を通じてアクセス可能である。CDSBフレームワーク及び最近の技術的ガイダンス(「水」、「生物多様性」及び「社会」に関する開示)並びにより幅広いリソースは、ISSBがIFRSサステナビリティ開示基準を公表する時まで、依然として企業にとって目的適合性があり適用されるものとなる。

CDPとIFRS財団は、双方の組織にとって互いに便益となる将来の取決めを共同で検討しており、これにはISSB基準の採用を推進するためにどのように協力できるのかの検討が含まれている。

IFRS財団評議員会のエルッキ・リーカネン議長は次のように述べた。

「これは、新しく創設されたISSBが我々の設定した野心的な日程に合わせてIFRSサステナビリティ開示基準を作成するために必要となる技術的専門性をISSBに提供する上での不可欠の一歩である。CDPが CDSBを運営し、切れ目のない移行を可能にしてISSBが必要としている素早いスタートを提供するにあたっての支援に感謝したい。今後数年、両組織間の実りある協力を維持したいと考えており、当財団への新しい同僚を歓迎する。」

CDPのポール・シンプソンCEOは次のように述べた。

「CDSBのIFRS財団への統合は、CDSBのビジョン(サステナビリティ報告を財務会計とともに主流のものとする)の実現に向けての心躍る一歩となる。CDPは、15年前のCDSBの設立以来、CDSBの国際事務局を務めてきたことを誇りに思っており、価値ある指導的思考で開示の風景を変えたCDSBのチームとともに働いてきたことは名誉であった。CDSBはCDPと同じ屋根の下ではなくなるが、CDPはIFRS財団と緊密に協力して環境報告のための国際的な財務基準に関する作業を支援していきたい。CDSB及びCDPのチーム、並びにこれを可能にしたCDSBの業務への資金提供者及び他の多数の協力者に感謝する。」

気候変動開示基準委員会のリック・サマンズ議長は次のように述べた。

「CDSBは、名前を挙げきれないほど多数の世界中の専門家の方々の努力と好意の上に築かれた。CDSBの業務は常に時代の先を行き、惜しみない支援を、技術的作業グループや理事会からの助言、そしてもちろんCDSB事務局の才能あるスタッフから受けた。これらの貢献がなければ、我々が2007年に設定したミッションは達成できなかったであろう。」

エマニュエル・ファベールISSB議長は次のように述べた。

「CDSBの仲間をIFRS財団に歓迎する。開示フレームワークの開発及び市場との効果的な対話における彼らの豊かな経験から学ぶことを楽しみにしている。」

以 上