ASBJ 企業会計基準委員会

第10回 テーマ協議会議事概要

日時

平成17年11月17日(木)14時00分~16時00分

場所

(財)財務会計基準機構 会議室

議題

  1. 企業会計基準委員会の活動報告 
  2. 新規テーマ案に関する審議
  3. その他

議事概要

1.企業会計基準委員会(以下、「ASBJ」という)の活動報告

石井ASBJ常勤委員より、ASBJの活動状況として、テーマ協議会提言項目に関する事項、並びに、IASBとの共同プロジェクト及びEUの同等性評価等に関する事項についての報告がなされた。

出席委員からは、EUの同等性評価への対応については今後の日本にとって極めて重要であり、各方面の関係者が一緒になって考えていかなければならない問題であるなどの意見が出された。

2.新規テーマ案に関する審議

伊藤委員と山崎委員との連名で、「特別目的会社を利用した取引に係る会計基準等の整備」が新規テーマ案として提言された。背景として、資産流動化法の改正等に伴う当該取引の拡大や複雑化・多様化により、既存の会計基準等の適用にあたっての解釈や判断に差異が生じている等の説明がなされた。また、短期的な検討課題として、開発型の特別目的会社の連結上の取扱い、会社に準ずる事業体に関する連結上の取扱いの具体的な判定方法及び特別目的会社への影響力基準の適用等が挙げられた一方で、中長期的な検討課題として、特別目的会社に関する連結上の取扱いの根本的な考え方の整理が必要との説明がなされた。審議においては、提言中の短期的な検討事項と中長期的な検討事項との関係について、複数の委員から意見があっが、本件については可能な限り早く着手すべきとの意見が大勢を占めた。

3.その他

阿部委員より、(社)日本証券アナリスト協会が取りまとめ、平成17年10月27日に公表された、会計基準等に関する意識調査結果の紹介があった。

また、遠藤常務理事より、平成17年10月29日から11月5日に行われた、オーストラリアへの出張報告がなされた。

以上