ASBJ 企業会計基準委員会

第1回企業会計基準委員会議事要旨

日時 2001年8月7日(火) 14時00分~15時30分
場所 財団法人「財務会計基準機構」会議室

議題

審議事項

  1. 企業会計基準委員会委員長の互選について
  2. 委員会の運営方法等について
  3. その他
    1. 副委員長の指名について
    2. 専門委員会の設置について
    3. プロジェクト・チームの編成について
    4. その他

報告事項

  1. IASBの最近の動向について
  2. その他

議事概要

(1)企業会計基準委員会委員長の互選について
  • 松山(財)財務会計基準機構事務局長の進行により議事が開始された。まず寄附行為第38条第2項の規定に従い、委員の互選により、斎藤静樹委員(東京大学教授)を委員長に選任した。斎藤委員長は議長席に移り、以後の審議について議長をつとめた。
(2)委員会の運営方法等について
  • 松山事務局長より当委員会の運営規則(案)及び倫理規則(案)のたたき台についての説明が行われ、当委員会と(財)財務会計基準機構の理事会・評議員会・テーマ協議会との関係や当委員会の下部組織である専門委員会の位置付け等について質疑応答が行われ、暫定的に了承された。なお、上記両規則(案)の詳細については、次回以降の当委員会において、審議の上、議決する予定である。
(3)副委員長の指名について
  • 運営規則第3条の規定に従い、斎藤委員長が、西川郁生委員(前日本公認会計士協会常務理事)を副委員長に指名し、承認された。
(4)専門委員会の設置について
  • 内外の環境変化に機動的に対応すべく、次回の通常委員会開催までの間の専門委員会の設置について、斎藤委員長に一任された。
(5)IASBの最近の動向についての報告
  • 山田辰己参考人(IASB理事)より「IASBの最近の動向について」として、1.IASBによる会計基準の国際的統合化への動き(IASCの機構改革やIASCと各国会計基準設定主体との将来の関係等)について並びに2.IASBにおける検討テーマのうち、主に改善プロジェクトにおける代替案削除及び企業結合に係る検討状況等についての報告が行われ、質疑応答が行われた。
(6)プロジェクト・チームの編成について
  • 上記IASBの動きに対応すべく、斎藤委員長より、当委員会内に緊急のプロジェクト・チームを編成することについて提案があり、審議の結果、承認された。なお、その際の各委員よりの主な意見は以下の通り。
    「当委員会はIASBの下部組織ではないのだから、IASBへの対応だけがここの仕事ではないことに留意する必要がある。」
(7)その他
  • 第1回の委員会ということで各委員の自己紹介があった。
  • 斎藤委員長より、当委員会の後に予定されている記者会見における委員長コメントについて説明があり、その内容につき承認された。委員長コメントの内容は以下の通りである。
    1. 委員会の組織運営のあり方
      委員・組織については、公正性・透明性・独立性等を特に重視して選考、運営が行われる。 ディスクロージャーの基準は本来、財務諸表作成者と財務諸表利用者の間において、市場での交渉過程を経て出来上がってくるスタンダードである。当委員会の組織運営は、この両者そしてその間に入る公認会計士とそれをサポートする学識経験者という関係が基本となっていると言える。
    2. 委員会で採り上げるべき当面のテーマ
      テーマ協議会とよく相談して具体的に決定していくことになるが、基本的な大きなテーマとして、今後の会計基準設定の基礎となるような日本の現行基準の棚卸し及び基本的な概念の整理を私としては考えていきたい。
    3. 当面の国際的対応等
      緊急プロジェクト・チームを設置して、IASBのプロジェクトに機動的に対応していくことについては、先程了承されたが、これを当面の国際的に重要な課題と位置付けたい。

以上