ASBJ 企業会計基準委員会

第20回企業会計基準委員会議事要旨

日時 2002年9月20日(金) 10時00分~12時35分
場所 (財)財務会計基準機構会議室

議題

審議事項

  1. 企業会計基準委員会「公聴会規則」の制定について(非公開)
  2. 企業会計基準第2号「1株当たり当期純利益に関する会計基準(案)」について【議決】
  3. 企業会計基準適用指針第4号「1株当たり当期純利益に関する会計基準の適用指針(案)」について 【議決】
  4. 企業会計基準適用指針第5号「自己株式及び法定準備金の取崩等に関する会計基準適用指針(その2)(案)」について 【議決】
  5. ストック・オプション等専門委員会の議事について
  6. 減損会計専門委員会の議事について
  7. リース会計専門委員会の議事について
  8. IAS32/39に対するコメントについて

報告事項

  1. 第11回 国際対応専門委員会の議事概要について
  2. IAS改善プロジェクトに対するコメントについて
  3. 保険業における特定の会計処理の要否に関する検討を日本公認会計士協会が行うことについて

議事概要

1. 企業会計基準委員会「公聴会規則」の制定について(非公開)
  • 西川副委員長より公聴会規則等の説明がなされ、審議の後、同規則の制定が承認された。
2. 企業会計基準第2号「1株当たり当期純利益に関する会計基準(案)」について 【議決】
3. 企業会計基準適用指針第4号「1株当たり当期純利益に関する会計基準の適用指針(案)」について 【議決】
  • 秋葉専門研究員より上記審議事項2.及び3.について、公開草案に対するパブリック・コメントを受け再検討された本基準案及び適用指針案の説明がなされた。審議の後、決議が行われ、出席委員11名全員の賛成により本案が承認された。
    なお、本基準及び適用指針の内容については、「企業会計基準第2号 1株当たり当期純利益に関する会計基準の公表について」及び「企業会計基準適用指針第4号 1株当たり当期純利益に関する会計基準の適用指針の公表について」をご参照下さい。
  • 各委員の主な発言は以下のとおり。
  • 「商法上、潜在株式調整後1株当たり当期純利益の開示を求められていないところであるが、本基準が公表されることに伴い、開示の必要性が生じるのか」との質問について、「本基準・適用指針は、『そういうものを開示する場合の算定方法について扱う』というのが基本的な考え方であり、現行、商法の開示制度において、潜在株式調整後1株当たり当期純利益の開示は要請されていないので、開示の必要はない。」ということが確認された。
  • 「有価証券報告書の1株当りに関する情報についての注記についてどのように記載すべきなのか、本基準・適用指針の中でなくても良いので、なんらかの形で示す方が良い。」
4. 企業会計基準適用指針第5号「自己株式及び法定準備金の取崩等に関する会計基準適用指針(その2)(案)」について 【議決】
  • 小賀坂専門研究員より標記について、公開草案に対するパブリック・コメントを受け再検討された本適用指針案の説明がなされた。審議の後、決議が行われ、出席委員11名全員の賛成により本案が承認された。
    なお、本適用指針の内容については、「企業会計基準適用指針第5号 自己株式及び法定準備金の取崩等に関する会計基準適用指針(その2)の公表について」をご参照下さい。
  • 各委員の主な発言は以下のとおり。
  • 「吸収合併時に、抱合せ株式の消滅損を資本勘定から控除することに関する会計上の取扱いは、企業結合会計と密接な関係があるため、本適用指針では取り扱わないとあるが、企業結合会計の基準が規定された場合には、これを検討するのか。」との質問について、「企業結合の会計基準に盛り込まれない場合、本委員会にて検討対象となり得る。」ことが確認された。
5. ストック・オプション等専門委員会の議事について
  • 豊田専門研究員より標記専門委員会の検討状況、日本におけるストック・オプションの実態調査を行うことについて説明がなされた後、意見交換が行われた。
  • 各委員の主な発言は以下のとおり。
  • 「今後のスケジュールはどのように考えているのか。」との質問について、「本年末を目標に論点整理(案)を公表し、1~2ヶ月の公表期間を設け、パブリック・コメントを求める予定である。」ということが確認された。
6. 減損会計専門委員会の議事について
  • 秋葉専門研究員より標記専門委員会の今後の進め方等の説明がなされた後、意見交換が行われた。
  • 各委員の主な意見は以下のとおり。
  • 「減損会計については、経済界に大きな影響を与える問題なので、経済界ともよく意見交換を行うべき。」
7. リース会計専門委員会の議事について
  • 中村専門研究員より標記専門委員会の検討状況、今後の進め方等の説明がなされた。
8. IAS32/39に対するコメントについて
  • 荻原専門研究員よりIASBに提出するコメントについて説明がなされた後、意見交換が行われた。
9. 第11回 国際対応専門委員会の議事概要について
10. IAS改善プロジェクトに対するコメントについて
  • 荻原専門研究員より9月13日にIASBへ提出した標記コメントの内容について報告がなされた。
    なお、内容については「IAS改善プロジェクトに対するコメント(掲載予定)」をご参照下さい。
11. 保険業における特定の会計処理の要否に関する検討を日本公認会計士協会が行うことについて
  • 西川副委員長より、標記について報告がなされた。

以上