ASBJ 企業会計基準委員会

第37回企業会計基準委員会議事要旨

日時 2003年6月20日(金) 13時30分~15時20分
場所 (財)財務会計基準機構会議室

議題

審議事項

  1. 「固定資産の減損に係る会計基準の適用指針」の検討について
  2. 外貨建新株予約権付社債の換算について

報告事項

  1. 第19回国際対応専門委員会の議事概要について
  2. 「中小会社の会計のあり方に関する研究報告」(日本公認会計士協会 会計制度委員会研究報告)について

議事概要

  1. 秋葉専門研究員より、「固定資産の減損に係る会計基準の適用指針」に関する追加検討事項の整理として、資産のグルーピング、減損の兆候に関する論点についての説明が行われた。 委員からの主な意見は、以下の通りである。
    • 処分予定資産、遊休資産のグルーピングにおける取扱いについて議論が必要ではないか。
    • 減損の兆候について、市場価格が帳簿価額から概ね50%あるいは30%程度以上下落した場合のどちらとするかと言えば、50%の方が良いのではないか。
  2. 小賀坂専門研究員より、外貨建新株予約権付社債の換算に関する論点について説明が行われ、その後、意見交換が行われた。なお、今後、金融商品専門委員会において公開草案の原案を検討することとされた。審議の内容は、以下の通りである。
    • 商法が改正されたことに伴い、従来の取扱いを変えるべきかという点については、商法の条文自体は改正されているが、趣旨に変更はなく、従来の会計処理を変更する程の違いはないと考えられる。このことから、従来の取得時レート換算法を変える必要はないのではないかとの説明がなされ概ね合意された。
  3. 西川副委員長より、6月10日に開催された国際対応専門委員会の議事概要が報告された。
  4. 加藤委員より日本公認会計士協会から「中小会社の会計のあり方に関する研究報書(会計制度委員会研究報告第8号)が公表された旨の報告がなされた。

以上