ASBJ 企業会計基準委員会

第95回企業会計基準委員会議事概要

日時 2005年12月20日(火) 13時30分~17時50分
場所 財務会計基準機構 会議室

議題

審議事項

  1. 企業会計基準「事業分離等に関する会計基準(案)」および企業会計基準適用指針「企業結合会計基準及び事業分離等会計基準に関する適用指針(案)」について【公表議決】
  2. 企業会計基準「ストック・オプション等に関する会計基準(案)」及び企業会計基準適用指針「ストック・オプション等に関する会計基準の適用指針(案)」について【公表議決】
  3. 実務対応報告「会社法による新株予約権及び新株予約権付社債の会計処理に関する実務上の取扱い(案)」および「旧商法による新株予約権及び新株予約権付社債の会計処理に関する実務上の取扱い(案)」について【公表議決】
  4. 「四半期財務諸表の作成基準に関する論点の整理(案)」について【公表議決】
  5. テーマ協議会からの提言事項の報告について
  6. 金融商品専門委員会における検討状況について
  7. ソフトウェア取引等収益検討専門委員会における検討状況について

報告事項

  1. SAC(IASB基準諮問会議)報告
  2. 国際対応専門委員会の議事概要について

議事概要

審議事項

(1)企業会計基準「事業分離等に関する会計基準(案)」および企業会計基準適用指針「企業結合会計基準及び事業分離等会計基準に関する適用指針(案)」について

標記の会計基準等の公表に関する審議が行われた。冒頭、西川副委員長より、本日の審議に関する概要説明がなされ、続いて、秋葉統括研究員より企業会計基準「事業分離等に関する会計基準(案)」について、布施専門研究員より企業会計基準適用指針「企業結合会計基準及び事業分離等会計基準に関する適用指針(案)」について、前回の委員会からの変更点を中心に文案の説明がなされた。説明の後、審議・採決が行われ、出席委員全員の賛成をもって上記会計基準及び適用指針を公表することが承認された。

(2)企業会計基準「ストック・オプション等に関する会計基準(案)」及び企業会計基準適用指針「ストック・オプション等に関する会計基準の適用指針(案)」について

標記の会計基準等の公表に関する審議が行われた。冒頭、西川副委員長より、本日の審議に関する概要説明がなされ、続いて、豊田統括研究員より前回の委員会からの変更点を中心に会計基準等の文案の説明がなされた。説明の後、審議・採決が行われ、出席委員全員の賛成をもって公表することが承認された。

(3)実務対応報告「会社法による新株予約権及び新株予約権付社債の会計処理に関する実務上の取扱い(案)」および「旧商法による新株予約権及び新株予約権付社債の会計処理に関する実務上の取扱い(案)」について

標記の実務対応報告の公表に関する審議が行われた。冒頭、西川副委員長より、本日の審議に関する概要説明がなされ、続いて、石川研究員より前回の委員会からの変更点を中心に文案の説明がなされた。説明の後、審議・採決が行われ、出席委員全員の賛成をもって公表することが承認された。

なお、審議事項(3)の公表議決終了後、布施専門研究員より第94回企業会計基準委員会(12月2日開催)において公表が承認され、12月9日付で仮公表された企業会計基準適用指針第9号「株主資本等変動計算書に関する会計基準の適用指針」については、法務省令との調整過程において省令と注記事項の文言を整合させることが適当と考えられることから、一部修正が加えられる旨の説明がなされた。

(4)「四半期財務諸表の作成基準に関する論点の整理(案)」について

標記論点の整理(案)の公表に関する審議が行われた。冒頭、石井委員より、本日の審議に関する概要説明がなされ、続いて、新井専門研究員より前回の委員会からの変更点を中心に文案の説明がなされた。説明の後、審議・採決が行われ、出席委員全員の賛成をもって公表することが承認された。

(5)テーマ協議会からの提言事項の報告について

テーマ協議会の川北議長より、平成17年11月17日に行われた第10回テーマ協議会における議事概要の報告がなされた。今回テーマアップすべきとしてテーマ協議会から提言された事項は、近年、特別目的会社を利用した取引が複雑化・多様化し、当該取引に係る会計処理に関する企業及び監査人の判断が相当困難になっているとされていることから、「特別目的会社を利用した取引に係る会計基準等の整備について」であった。

また、当委員会の活動状況の報告が、テーマ協議会においてなされたことも併せて報告された。

(6)金融商品専門委員会における検討状況について

西川副委員長及び秋葉統括研究員より、物価連動国債など当初想定されていなかった金融商品への対応として、現行の「金融商品に係る会計基準」(平成11年1月22日公表)の考え方を活かしつつ、その適用の仕方を工夫するため、「金融商品会計に関する実務指針」(最終改正平成17年2月15日公表)の文言を修正して対応する上での論点について、専門委員会での検討状況の説明がなされ、審議が行われた。

(7)ソフトウェア取引等収益検討専門委員会における検討状況について

西川副委員長及び吉田専門研究員より、ソフトウェア取引等収益検討専門委員会における検討状況についての説明がなされた。今回は、情報サービス産業における中心的な取引と考えられるソフトウェア取引の収益の会計処理について、現行の会計基準等を踏まえた実務上の取扱いを明確にするため、その会計上の考え方について専門委員会での検討状況の説明がなされ、審議が行われた。

(報告事項)
(1) SAC(IASB基準諮問会議)報告

又邊研究員より、11月10、11日の両日に開催されたIASBの基準諮問会議であるSAC会議の報告がなされた。

(2)国際対応専門委員会の議事概要について

西川副委員長より、国際対応専門委員会の議事概要についての説明がなされた。説明では、12月のIASB会議で議論される予定である概念フレームワーク、公正価値測定及びテクニカル・プランの3項目について専門委員会で取り上げられ、議論されたことが報告された。

以上