ASBJ 企業会計基準委員会

ASBJショート・ペーパー・シリーズ第2号「概念フレームワークにおける認識規準」の公表

2015年11月12日

企業会計基準委員会は、IFRSの「概念フレームワーク」における認識規準に関する国際的な議論に寄与するため、ショート・ペーパー・シリーズ第2号「概念フレームワークにおける認識規準」を公表いたします。また、当委員会は、2015年12月に予定されている会計基準アドバイザリー・フォーラム(ASAF)会議での討議に使用するため、ペーパーをIASBに提出しています。

「概念フレームワーク」における蓋然性規準の必要性に関して、当委員会は、本ペーパーにおいて、堅牢な記述が必要と考えられると結論付けています。しかし、同時に、当委員会は、蓋然性規準が常に必要であるとは考えておらず、行った分析に基づき、以下の提案をしています。

  • 「取引」から生じる権利又は義務から創出される資産又は負債の認識について、蓋然性規準は不要である。
  • 「その他の事象」から生じる権利又は義務(若しくは複数の権利ないしは複数の義務)から創出される資産又は負債(すなわち、項目)若しくは資産ないしは負債のグループ(すなわち、複数項目のグループ)の認識については、蓋然性規準が必要である。

当委員会は、本ペーパーの分析と提案が「概念フレームワーク」の改善に関するIASBの作業に貢献することを期待しています。

以上